美容師の離職率

就職・転職活動

世間一般に、離職率が高いとされる美容師。
美容師の先輩がどういった理由でサロンを辞めてしまったのか。
どういった理由で業界を離職してしまったのか。

先に情報があれば、みなさんが美容師で転職することなく、
一生の仕事とすることができるのではないでしょうか?
先に知っていれば、
雇用するスタッフの退職を防げるのではないでしょうか?

今回は、美容師の離職についてスポットをあててみたいと思います。

 

1年目の離職率は?

美容業界の中でも離職率が一番高いとされているのは美容師です。
その中でも入社1年未満での離職率が圧倒的に高く、50%と言われています。しかし、この数値はあくまで就職したサロンを退職した数も含まれており、美容業界からの離脱とは異なります。

■入社1年未満での離職理由

・収入面
他の職種と比べてみても、美容師は給料が低いという現実。実家であればある程度は甘えられる状況でも、一人暮らしとなると自分の稼ぎが生活の資金になります。また、学生時代の奨学金返済も就職したての方にとっては負担になります。

・拘束時間の長さ
サロンによって勤務時間の設定は様々。早番・遅番の制度を導入しているサロンもあれば、出勤日は1日通し勤務というサロンも。勤務時間に関しては、就活中にしっかり確認する必要があります。

・福利厚生に不満
美容室は個人経営が多く、社会保険の制度が整っていない場合があります。求人票では“社会保険完備”と記載されていたが実際は違った。休日に関しても、ミーティングなどで出勤の必要があったなど様々な不満が出てしまうのも、新卒入社ならではの問題です。

・体調不良
長時間勤務や慣れない接客で心身の不調を起こす方がいらっしゃいます。またより深刻なのは、サロンで使うカラー剤やパーマ液が合わず、酷ければアレルギー反応を起こすこと。サロンによって使う薬剤は様々。
学校では症状が出なかったとしても不思議はありません。ということは、転職先でのアレルギー反応も分からないまま。このタイミングで業界離職を決断する方が多くいます。

・人間関係
上司と合わない、同僚と合わないなど。
別の課にいる人と合わないのであれば問題ありませんが、美容室は基本的に同じサロンで働くため顔を合わせないわけにはいきません。
アレルギーで業界離職する人が多いことに対して、人間関係は就職したサロンを早期退職する最大の理由になります。

 

■早期退職を防ぐ案は?

どういった理由であれ、サロン側にとって早期退職は避けたいところです。多くのサロンでは、早期退職を防ぐために様々な対策を打たれています。

社員旅行や休みの日のBBQ大会など、コミュニケーションの場をつくることです。サロンワークと違って、他のスタッフの違った面を知ることは非常に大切で、コミュニケーションを取ることで苦手意識が薄れる可能性があります。

また、もしかしたら他のスタッフも薬剤の手荒れで悩んでいるかもしれませんし、先輩であればその対策方法を知っているかもしれません。
サロン側も早期退職を防ぐための努力をしています。

退職をしたいと考えていたとしても、一度歩み寄る努力をしてみてはいかがでしょうか?

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