美容師と理容師は何が違うの?必要な資格や仕事内容を比較しました

コラム

髪をカットする職業は「美容師」だけではなく、髪を切る、髪を整える職業として「理容師」という職業があります。今回は美容師と理容師にどの様な違いがあるのか、それぞれの仕事内容の違いについてご紹介します。

美容師と理容師の違いはどこにあるの?

美容師と理容師は、どちらも国家資格が必要な職業と定められており
美容師の施術を行う人は「美容師免許」を、
理容師の施術を行う人は「理容師免許」を取得していなければなりません。

美容師の定義
「美容とは、パーマネントウェーブ、結髪(けっぱつ)、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう(美容師法第2条第1項)」

理容師の定義
「理容とは、頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えることをいう(理容師法第1条の2第1項)」

法律的に、この定義を反復継続的に「業とするもの」が理容師と美容師とされています。

理容師と美容師の業務範囲の明確な違いとしては
理容師のみが提供できるシェービング、
美容師のみが提供できるまつ毛に対するエクステンション、パーマネントウェーブです。これは2008年以降、厚生労働省の通達により美容師でなければできない業務として位置づけされました。

そのほか、伝統的に美容師の業務とされていたのが着付けです。
成人式や結婚式では、一人の美容師がヘアメイクから着付けまでを提供できるということが、美容師の仕事の魅力でもあります。

それ以外の部分では基本的に、カットやパーマなど、理容師と美容師で提供する施術に大きな違いは見られません。
そこで重要となるのがお客様のニーズ捉え、それに応えることのできる「技術」という事になります。

そのため、どのようなタイプのサロンで、どのようなお客様に対し、どのようなメニューを提供するのかを判断することが必要となります。

美容師の仕事内容と、できること・できないこと

美容師の仕事内容は「容姿を美しくする」ことです。
髪を切るほかにカラーやパーマ、ヘアメイク、まつエクなど、美容に関するさまざまな施術を行なうことができます。

美容室によっては着付けやネイルなどのサービスを行なっている店舗もあるので、幅広い知識と技術を身につけなければなりません。

美容師免許でやってはいけない業務として、カミソリによる顔剃りがあります。美容師は法律で顔剃りの施術が許可されていないため、美容師は顔剃りを行なえません。
そのため、美容師免許の実技試験にも顔剃り等のシェービングは含まれていません。
※化粧の一部として軽い程度の顔そりは、美容師が行ってもさしつかえありません。

美容師の仕事に必要な資格とは

美容師免許の国家試験を受けるためには、専門学校や通信教育で2年以上学び、必要な学科を修了する必要があります。

国家試験に合格後、免許の申請や登録を行います。登録が完了してはじめて、美容師免許なら美容師として、理容師免許なら理容師として仕事をすることができるのです。

理容師の仕事内容と、できること・できないこと

理容師のメインの仕事内容は「カッティング」と「顔そり(シェービング)」、「シャンプー」、「整髪(スタイリング)」です。

最近では、シェービングを求めて女性が理容室を訪れる事も珍しくありません。理容室に通う人の性別・年代・ニーズの多様化により、デザイン性の高い髪型を仕上げる技術とセンス、接客・カウンセリング能力、頭皮・毛髪・肌の健康管理へのアドバイスなども求められ、女性理容師の需要も高まっています。

理容師の仕事に必要な資格とは

理容師免許を取るにはまず、厚生労働大臣の指定する養成施設(理容学校)を卒業する必要があります。
入学はほとんどの場合4月で、願書受け付けはその半年前の10月頃から始まります。
期間は昼間過程では2年以上、様々な事情で学校へ通うのが難しいという方には通信課程で学ぶこともできます。通信課程では期間は3年間となります。

入学資格は原則的に高卒ですが、中卒者であっても養成施設が行う試験に合格し、入学後、養成施設が実施する講習を受けることで入学できる施設もあります。

両方の資格を取ることはできる?

美容師と理容師、それぞれの施術内容が変わったことで、実際に資格を取るならどちらがいいのか悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。

どちらの資格を取るか決められないという方は、両方の資格を取るという選択肢もありますので併せてご紹介します。

美容師・理容師いずれかの資格を取得していれば、もう一方の資格を取得する際、一部科目を除く筆記試験が免除になります。
実技習得に集中できますし、両方の国家資格を取得していることで、男女問わず対応できる幅広い技術を身につけられ、今後、美容業界で活躍する上で大きな強みとなるはずです。

ダブルライセンスで仕事の幅を広げていきましょう


美容師と理容師の法改正が行なわれたことで、その店舗で働く全員が美容師、理容師の2つの資格を持っていることを条件に、美容室と理容室が一体となった店舗が認められるようになりました。

美容室でもシェービングサービスが行なえる、理容室でもヘアセットができるなど、それぞれが提供できるサービスの幅も広がってきています。

美容師は結婚式でのヘアメイクや、撮影現場でメイクなどを担当するスタイリストとして、あらゆる現場で活躍できる可能性があり
一方の理容師は、美容師資格を持っている人と比べると10分の1にも満たないため、それだけ需要も高くなるという特徴があります。

それに加えここ数年のバーバームーブメントの影響もあり、低迷していた理容院の流れが変わりつつあります。

 

美容師や理容師を志している方に、将来性があるダブルライセンスはぜひ検討してほしい資格です。

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