バーバーとは、一昔前でいう理容室・床屋・散髪屋のことを指します。日本では、美容室に入りづらい男性にも最先端のオシャレをと、理容室がすこし形を変えてバーバーが誕生しました。
2017年、リクルートはトレンド予測で『バーバー新時代(プラスアルファの付加価値を提供する理容店が増える)』と発表。その予想通り、数年前から若い男性を中心にお洒落でカッコいいバーバーが築き上げられました。
実はこのバーバー、お客さんとして通う男性にも人気なのですが、それと平行して美容専門学校を卒業後、美容師アシスタントとして働く男性に憧れの職業として人気急上昇中なのです。
今回は、男性に人気のバーバーについて、働く方法や美容師と理容師の違いについてご紹介をしたいと思います。
美容室と理容室(バーバー)の違いについて
まずは、美容室と理容室の違いについて知っておく必要があります。
美容室とは… 美容師がサービスを提供する場であり、美容の定義は【パーマネントウェーブ・髪結・化粧等の方法により、容姿を美しくする】とされています。(美容師法第2条1項)
理容室(バーバー)とは… 理容師がサービスを提供する場であり、理容の定義は【頭髪の刈込・顔そり等の方法により容姿を整える】とされています。(理容師法第1条2項)
つまり、美容室は容姿を美しく、理容室は容姿を整えるという違いがあります。
またサービス内容としての最大の違いは「顔そり」です。この顔そりというサービスは理容師免許を保有する理容師のみにしか認められていません。
美容師免許と理容師免許
美容師免許・理容師免許を取得するためには、それぞれ専門学校に入学し、必要な授業を受け国家資格に合格する必要があります。
大阪で美容師の勉強が可能な専門学校
●ベルェベル美容専門学校
●グラムール美容専門学校
●大阪美容専門学校
●関西美容専門学校
●高津理容美容専門学校
大阪で理容師の勉強が可能な専門学校
●大阪中央理容美容専門学校
●NRB日本理容美容専門学校
●西日本ヘアメイクカレッジ
●高津理容美容専門学校
このように、同じ髪の毛に触れるお仕事でも、資格を取得するための学校は異なります。現在は、どこの学校も通信教育を導入していますので美容専門学校を卒業後に、理容専門学校で勉強をして理容師免許を取得することが可能になっています。
美容師免許でバーバー勤務は可能なのか?
答えはNOです。
実は、美容室は『美容所』として登録、理容室は『理容所』としての登録が必要となります。その上で、各サロンにおいて美容所登録のサロンに理容師の登録はできません。
それと同じく、理容所登録をしているサロンに美容師の登録は不可となります。
また似た内容であれば、美容室にあるネイルブースにおいて美容師資格のないネイリストの施術はできません。したがって、美容室とネイルサロンの併設店舗の場合は、美容師資格をもっているネイリストが施術しています。
これは上記と同じ内容で、あくまで美容室を営業する際に『美容所』として登録しているからです。
美容所で登録したサロンは美容師免許をもったものが施術を行う。
理容所登録を行ったサロンは理容師免許をもったものが施術を行う。
この考えが根底にあるからです。
しかし、美容師免許でバーバー勤務をする方法、そのまた逆の方法もあります。それは、美容師(もしくは理容師)免許を取得後、バーバー(もしくは美容室)で勤務をしながら理容師免許取得の通信学校を受講する方法です。この方法はグレーではなく、あくまで一般的な考え方になります。実際、各専門学校の通信課程の入学資格項目には【中学校卒業後、美容所に勤務している者】と記載されています。
需要が続くバーバー
現在は1000円カットなど低単価短時間の理容室がたくさんあります。単純に、安いサロンが流行るかと思いきや、若年層の男性はカット料金が4000円以上のバーバーに足を運びます。
また都心部で働く中高年サラリーマンにも人気のバーバー。実際バーバーの店内を覗くと、男性の憧れであるハーレーダビッドソンやお洒落なスーツがディスプレイされているサロンが多くあります。
単純に髪を切ってもらうだけではなく、冒頭のバーバー新時代(プラスアルファの付加価値を提供する理容店が増える)のように、髪を切るだけではなくプラスアルファの価値があるため、中高年サラリーマンにも人気が出ていると思われます。
今や、髪の毛を切るだけにとどまらないバーバーは、ある意味、男性にとっての秘密基地のようなワクワクする存在になること間違いなしです。