美容師は自分のヘアスタイルやファッションに気を遣う必要がある職業です。美容師の中には、ネイルをして働いても大丈夫かが気になる方は多いのではないでしょうか。
美容師のネイルは基本的にOKであり、場合によってはネイルをしていたほうがよいケースもあります。ネイルについての注意ポイントも押さえた上で、美容師の仕事にネイルを活かしましょう。
当記事では美容師にネイルがおすすめな理由やネイルをする際の注意ポイント、おすすめネイルデザインなどを徹底解説します。
目次
1. 美容師はネイルをしていても大丈夫!
2. 美容師にネイルがおすすめな理由
2-1. 美意識や清潔感のある印象を与えられるため
2-2. カラー剤で自爪が染まることを防げるため
2-3. 併設するネイルサロンの宣伝にもなるため
3. 美容師がネイルをする際に注意しておくべき3つのポイント
3-1. (1)マニキュアは避けてなるべくジェルネイルをする
3-2. (2)爪先の長さを1~2ミリ以内におさめる
3-3. (3)作業の邪魔になるような大きめのパーツは付けない
4. 美容師におすすめのネイルデザイン4選
4-1. ワンカラーネイル
4-2. フレンチネイル
4-3. グラデーションネイル
4-4. ニュアンスネイル
まとめ
1. 美容師はネイルをしていても大丈夫!
美容師免許を取得するために必須となる美容師国家試験ではネイルがNGとなるため、自ずと美容師はネイルをしてはいけないと考える方は多いでしょう。しかし、美容師はネイルをしていても基本的に問題ありません。実際に、多くの美容師がおしゃれや爪の保護のためにネイルをして働いています。
ただし、ネイルをしていてもよいかや、どのようなデザインのネイルであればOKかは、サロンの方針によって異なります。ネイルをして働きたい美容師の方は、まずはサロンに確認してみることが大切です。
2. 美容師にネイルがおすすめな理由
美容師はネイルをして大丈夫と分かっていても、「本当はネイルしないほうがいいのでは」と考える方も少なくありません。
しかし、実際には美容師がネイルをすることにはさまざまなメリットがあります。トレンドの最先端で働く美容師にとって、ネイルをしておくことはむしろおすすめと言っても過言ではありません。
美容師にネイルがおすすめな理由を3つ挙げて説明します。
2-1. 美意識や清潔感のある印象を与えられるため
綺麗に付けられたネイルは、美意識や清潔感のある印象を与えられます。お客様の信頼を得やすくなる点が、美容師にネイルがおすすめの理由です。
中にはネイルについて「清潔感が損なわれる」「お客様にケガをさせる」というイメージを持つ方もいます。しかし、たとえ自爪であってもお手入れがされていなければ、清潔感を損なったりケガをさせたりする可能性がある点は同じです。むしろお手入れされていない自爪のほうが悪い印象を与えるケースもあります。
ただし、美意識や清潔感のある印象を与えられるのは、「やりすぎない、綺麗なネイル」に限った話です。装飾で過剰に盛ったネイルでは逆効果になりかねないため注意してください。
2-2. カラー剤で自爪が染まることを防げるため
美容師がネイルを付けていると、カラー剤で自爪が染まることを防げます。自爪の変色を防いで指先を綺麗に見せられる点が、美容師にネイルがおすすめの理由です。
美容師はお客様のヘアカラー中に、カラー剤を一部拭き取ってしっかりと染まっているかを確認します。確認はスムーズに進めるためにも素手で行うケースが多く、その積み重ねによってカラー剤で自爪が染まってしまうパターンも少なくありません。
ネイルをしていれば爪の表面が保護されるため、ヘアカラーの確認で自爪が染まることを防げます。
2-3. 併設するネイルサロンの宣伝にもなるため
サロンの中には、ネイルサロンが併設されているケースもあります。併設するネイルサロンで付けてもらったネイルをすることでネイルサロンの宣伝もできる点が、美容師にネイルがおすすめの理由です。
美容師のネイルに興味を持ったお客様にはぜひネイルサロンの紹介をしましょう。サロンとネイルサロンの両方を気に入ったお客様は、リピーターになってくれる可能性が高まります。
3. 美容師がネイルをする際に注意しておくべき3つのポイント
美容師はネイルをしても基本的に問題はなく、むしろ職業柄ネイルをしておくことがおすすめです。しかし、美容師がネイルをする際はポイントを押さえておかなければ、お客様に悪い印象を与える可能性があります。
以下で紹介する3つのポイントに注意して、お客様によい印象を与えられるネイルをしましょう。
3-1. (1)マニキュアは避けてなるべくジェルネイルをする
美容師の仕事ではシャンプーをしたりスタイリングしたりと、指先がお客様の髪にたびたび触れます。髪に触れているときにネイルがはがれるとお客様に迷惑をかけてしまうため、はがれやすいマニキュアは避けて、なるべくジェルネイルをしましょう。
ジェルネイルは、「ジェル」と呼ばれる合成樹脂を爪に塗って硬化させるタイプのネイルで、持ち期間が一般的に3~4週間と長い点が特徴です。塗料を塗るだけのマニキュアよりもはがれにくく、指先を使う美容師の仕事に適したネイルと言えます。
3-2. (2)爪先の長さを1~2ミリ以内におさめる
美容師がネイルをする際は、爪をどの程度伸ばしてもよいかが気になる方は多いでしょう。長い爪のほうがネイルは映えるものの、美容師がするネイルは爪を伸ばしすぎないように注意してください。
まず、美容師国家試験の衛生審査における基準では、爪の白い部分が1ミリ以上ある場合は減点対象とされています。なお、爪の長さが指から出ていなければOKという説もあります。
また、お客様の中には美容師が爪を伸ばしていることを不快に思う方が少なくありません。長い爪はシャンプーのときにお客様の頭皮を傷付ける可能性がある点も踏まえると、爪先の長さは1~2ミリ以内におさめることがおすすめです。この長さを保つためにも、「3週間おき」などなるべく短いサイクルでネイルのメンテナンスをしましょう。
3-3. (3)作業の邪魔になるような大きめのパーツは付けない
ネイルの仕上がりをきらびやかにしてくれるパーツの中には、ラインストーンやスタッズのような大きめのパーツがあります。大きめのパーツはシャンプー等をする際にお客様の髪に引っ掛かりやすく、お客様に痛い思いをさせる可能性があるため避けてください。
美容師がするネイルには、ラメやホログラムのように薄く引っ掛かりの少ないパーツがおすすめです。ラインストーンを使いたい場合は小さめのストーンを1個だけ付けるようにすると、作業の邪魔になりにくく、ネイルのおしゃれなアクセントになってくれます。
4. 美容師におすすめのネイルデザイン4選
美容師がネイルをする際は、ネイルデザインにも注意を払いましょう。
ネイルデザインは多くの種類があり、見せ方によってお客様に与える印象を変えられます。美意識や清潔感のある印象を与えることはもちろん、自己表現も考えてデザインを選ぶことが重要です。
最後に、美容師におすすめのネイルデザイン4選を紹介します。
4-1. ワンカラーネイル
ワンカラーネイルは、爪全体を単色で塗るネイルデザインです。装飾やアレンジのないワンカラーネイルはシンプルな美しさがあり、美容師のネイルに求められる清潔感を強く印象付けられます。
ワンカラーネイルにおすすめのカラーは、ピンクベージュやミルキーホワイトなどの淡色系です。アクセントとして1つの爪だけカラーを変えたり、小さなストーンをのせたりするとおしゃれさが増します。
4-2. フレンチネイル
フレンチネイルは、爪をクリアベースで塗って、先端にホワイトなどのカラーをのせるネイルデザインです。スタンダードなフレンチネイルは爪のピンク色を美しく見せられて、白い爪先とのコントラストを演出できる魅力があります。
おしゃれ度をアップさせたいなら、爪の根元近くまでカラーをのせる逆フレンチネイルや、カラーを特殊な形でのせる変形フレンチネイルなどもおすすめです。
4-3. グラデーションネイル
グラデーションネイルは、爪の根元から爪先にかけてカラーの濃淡や明暗などが少しずつ変化するネイルデザインです。グラデーションネイルはカラーの選択肢が多く、カラーの組み合わせ次第で華やかなデザインも、上品なデザインも作れます。
人気の高いグラデーションネイルは、爪先に向かって徐々にカラーが濃くなるデザインです。淡い色と合わせれば雰囲気が重くなりすぎず、濃いカラーのネイルを楽しみたい方にも向いています。
4-4. ニュアンスネイル
ニュアンスネイルは、好みのカラーを自由に組み合わせるネイルデザインです。他のネイルデザインのようにデザインや配色についての明確なルールはなく、自分が思ったままの個性的なネイルを作れます。
ニュアンスネイルの代表的な配色には、グレー・ベージュ・グレージュ・ゴールド・ホワイトなど、目立たないカラーが挙げられます。落ち着いた色合いで派手感を出さないことは、美意識や清潔感を印象付けるためのポイントです。近年のトレンドともなっているため、美のトレンドの最先端を行く美容師にもぴったりのネイルデザインと言えるでしょう。
まとめ
「美容師はネイルNG」と考える方も多くいますが、実は美容師はネイルをしていても基本的に問題ありません。美容師のネイルには、美意識や清潔感のある印象を与えられたり、カラー剤で自爪が染まることを防げたりなどのメリットがあります。
ネイルをしたい美容師の方は、勤務先のサロンでネイルが許可されていることをまず確認してください。「ネイルはジェルネイルにする」「爪先の長さを1~2ミリ以内にする」「大きめのパーツは付けない」を守れば、お客様に迷惑をかけずにネイルができます。
紹介した4つのネイルデザインを参考に、ぜひお客様に好印象を抱かれるネイルをしましょう。