離職率の高い美容業界、中でもネイリストは極めて高いと言われており、入社後1年以内に8割の人が辞めてしまうのが現実。
華やかでおしゃれな職業のイメージとは裏腹に、サロンワークの過酷さは想像を絶するものがあり、そのギャップが原因と言えますね。
では、その原因を一つひとつ見ていきましょう。
● 身体的負担が大きい
基本的に座り仕事のため楽そうに思われがちですが、爪を削る、ジェルネイルを施す・落とす、デザインするなど、思った以上に細かく神経を使うお仕事なのです。
そのため、ほぼ一日中同じ体勢で過ごすため、肩こりや腰痛に悩まされるネイリストが多数。また、ミリ単位のズレがデザインに大きく影響することもあるため、繊細な作業を求められることから目も酷使しがち。
眼精疲労を訴える方も少なくありません。肩こり・腰痛・眼精疲労はネイリストにとって職業病とも言えるでしょう。
● 手荒れやアレルギーになることがある
美容師やアイリストと同様に、扱う薬品によって手が荒れたりアレルギーになったりしてしまうケースがあります。消毒剤のエタノール、ジェルリムーバーに含まれるアセトン等は、皮膚が乾燥する元です。
また、ジェルやアクリルリキッド、爪を削る際に出る微細なダストにより、アレルギーを発症してしまったという人も。もちろん、すべて少量であれば人体に影響を与えるものではなく安全なものです。
しかしネイリストの場合、ほぼ毎日・長時間扱うため、アレルギーとまではいかなくても手荒れに苦しむ人もいます。
● 休みが少ない・友だちと合わない
ネイリストのお仕事は、基本的にシフト制のサロンが多いです。土日祝日が関係ないため、年間休日数が少ない業種でもあります。
友だちや恋人、家族などと遊びや旅行に行きたいと思っても予定が合わせづらく、会える頻度が少なくなることに悩むネイリストもいます。
少数経営のネイルサロンが多いため、他のスタッフとシフトを調整する必要があり、思ったとおりに休みが取れることは少ないです。まったく休めないわけではありませんが、プライベート主体で休みを取ることは難しいでしょう。
● 技術だけじゃやっていけない
技術職・職人というイメージもあり、ネイル技術があればすぐに一人前になれて独立しやすい、というわけではありません。ネイリストの大変なところでもご紹介しましたが、お客様とのコミュニケーション・接客も大切です。
また、ネイルはカラー・デザイン・質感などさまざまな種類があるため、同じパーツでも配色や配置によってまったくの別物になります。お客様のご要望に寄せるため、発想力やイマジネーション能力なども必要となります。
ネイリストは大変!でもやりがいのあるお仕事
ここまでネイリストの大変さ、苦労やお悩みをご紹介してきました。
さまざまな大変さがあるなかでも、先輩ネイリスト達はキラキラ輝いて見えますよね。
それだけ魅力とやりがいがあるのも、ネイリストのお仕事なのです。
努力を重ねて経験を積み実力をつければ、自己表現・自己実現をすることができます。流行を取り入れ発信するだけでなく、あなたのオリジナリティーを極めて個性を発揮することも可能です。
新人期間は苦しい部分もあるかもしれません。
でも、大変さも糧として乗り越え、理想のネイリストを目指してくださいね!