アイリストの仕事に資格は必要?

コラム

ここ数年、20~30代女性に人気が出ているのがまつ毛エクステ、まつ毛パーマです。

その需要に応じて、アイリストという職業の求人数も急上昇しています。

アイラッシュ専門サロンとしてお店を構えているところもあれば、美容室内でマツエクブースを置いているお店もあります。

ここで重要なのが、マツエクやまつ毛パーマの施術を行うためには、美容師免許が必要ということです。
これだけマツエクが主流になった今でも、年に数回は無免許でマツエク施術をおこなっていたというニュースを耳にします。

では、アイリストは一体どんなお仕事をするのか具体的に見ていきましょう。

アイリストとは

お客様のカウンセリング(希望のマツエクタイプや仕上がり具合の相談など)を行い、まつ毛エクステやまつ毛パーマなどの施術を行なう職業の事です。

「目元をパッチリさせたい」、「メイクの手間を軽減したい」
といったお客様のニーズに応えるお店として、アイラッシュ専門サロンがあります。
ヘアサロンやエステサロンなどの一角にまつ毛エクステブースを構えているところも増えており、アイリストの需要が高まっています。

アイリストの主な仕事内容

アイリストはまつ毛のスペシャリストです。
店舗ごとにこまかな違いはありますが、基本的な仕事内容は以下の3種類に分けられます。

まつ毛エクステ

まつ毛エクステンションの略で、「マツエク」と呼ばれています。
人工のまつ毛をお客様の地まつ毛に専用接着剤を使用し植毛する施術です。
つけまつ毛のようにメイクを落とす度に毎回取り外す必要がありませんので、メイク時間の短縮にもなります。

一人あたり1時間~1時間半ほどの施術時間となり、平均で一日6人前後のお客様を対応します。
まつ毛エクステの本数をあらかじめ決めて施術する場合のほか、「60分つけ放題」など時間で区切るメニューもあり、お店によって異なります。

接着剤やエクステをつける位置などに注意しなくてはならず、綿密な作業と集中力が必要となります。

まつ毛パーマ

地まつ毛にパーマ液を塗布し、専用のロットと接着剤で1本づつ上げた地まつ毛にパーマ液をかけ、カールをつけていく施術です。
まつ毛エクステをつけるよりも、自然なカールで目元を強調でき、目元が重くならないのも魅力です。
一人あたり1時間~2時間程度の施術で、目の粘膜に近いところで薬剤を使用するため、パーマ液に関する正しい知識や集中力が必要となります。

その他の店舗業務

ほかにも店舗によっては別の美容ケアを兼任することもあります。

ヘアサロンに併設している場合は、ヘアカットやカラーリングなどのスタイリスト業務をおこない、アイリスト兼美容師として働く人もいます。

まつ毛エクステ・まつ毛パーマのみをおこなうアイラッシュ専門店舗でも、DM送信・SNS更新などの集客や予約管理や在庫管理など、店舗運営に欠かせない業務を任されることもあります。

そして施術道具の洗浄、消毒も大切な業務の一つです。様々なお客様の目元につかう器具になりますので、念入りに行う必要があります。
もし、洗浄や・消毒をおこたってトラブルが起こってしまったら大問題になります。

アイリストになるには資格は必要?

アイリストはパーマ液など薬剤を使用することも多いため、美容師資格が無ければ施術できません。

日本でまつげエクステンションの施術に美容師免許が必要となったのは2008年です。

以前はグレーゾーンで無免許でも営業できたが、平成29年に経済産業省と厚生労働省によって美容師法で定める「美容」にあたると公式見解が発表され、資格必須となりました。
(出典:経済産業省https://www.meti.go.jp/policy/jigyou_saisei/kyousouryoku_kyouka/shinjigyo-kaitakuseidosuishin/press/170208_press2.pdf)

無資格でアイリストとして働いて発覚すると、美容師法違反となり、施術していた本人に罰金が課せられ、場合によっては店舗自体も営業停止となってしまいます。

また、新たに開業する場合は保健所へ美容所としての届け出も必要となります。

アイリストにおすすめの認定資格

まつ毛への施術自体は美容師資格さえあれば誰でもできますが、目元に薬剤を使用するため、お客様は安全性に対する不安を少なからず持っているでしょう。

安心感を持って施術を受けてもらい、集客率を上げるためには、美容師資格に加えて「アイリストに相応しい知識・技術を有している」ということをPRできる認定資格を取ることをおすすめします。

アイリスト向けの認定資格は、以下のものが挙げられます。

・JFA検定試験(JFAまつ毛エクステンション技能検定)

・まつ毛エクステサロン衛生管理士

・プロアイリスト

・プロアイリスト認定講師

・アイデザイナー技能検定

似たような資格名があるのは、それぞれ主催団体が異なっているためです。

最も知名度が高いのはアイデザイナー技能検定を開催・認定いしているJLA(Japan Lash Association /日本まつげエクステンション協会)です。

サロンの採用条件によっては、認定試験に合格していることを基準とする場合もあるほど、実力が証明される資格です。

どんな人がアイリストに向いてる?

アイリストになるためには美容師資格が必要ですが、専門学校に通って資格取得した人のほとんどが、まずは美容師になります。

最近では最初からアイリストを目指す人も増えてきましたが、けして多いとは言えません。

美容師のアシスタント時代にカラー剤やパーマ液による手荒れに悩まされた人が、アイリストにシフトをすることも多いようです。

アイリストもパーマ液などの薬剤を使用しますが、カラーリングやシャンプーなどを1日に何回も行う美容師に比べると手荒れリスクは軽減されます。

また、営業時間中の大半が立ち仕事の美容師とは違い、アイリストは施術中も座って作業しますので、足への負担が気になる人にも向いていると言えます。

女性であれば、妊娠した際に立ち仕事がつらい場合、アイリストへ職種変更することもできます。
専門講座や専門スクールもありますので、美容師としてブランクがある方の現場復帰にもアイリストはおすすめの職業です。

まとめ

アイリストは美容師免許が必須の職業です。
正社員でも、アルバイトであっても変わりません。

アイリストは美容師から移行する人も多いですが、最近では当初からアイリストの養成を目的とした専門学校も増え、需要が高まってきている職業です。

現在美容師で転職を考えている方、手荒れで悩んでいる方も、アイリストへの転職を候補に加えてみてもいいですね。

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