ケアリストってどんなお仕事?

コラム

最近、美容師の求人の中に「ケアリスト」という言葉を見かけることが増えてきました。しかし、実際は名前を見かけるくらいでどういったお仕事なのか知っている方は少ないのではないでしょうか?
また、資格はいるのか?収入はいくらぐらいなのか?

今回はまだまだ分からないことが多い「ケアリスト」についてご紹介をさせていただきます。

■ ケアリストって何をするの?

ケアリストは、お客様のヘアケアやスカルプケアを専門に行う人です。

ここ数年のヘッドスパやスカルプケアの人気に応じて、専門職であるケアリストを置いている美容室が増えつつあります。

■ ケアリストは美容師免許不要

一般的にケアリストの業務において髪の毛を切ることはありませんので美容師資格は不要です。しかし、勤務するサロン側の要望でケアリストと美容師を兼任するようであれば、美容師免許が必ず必要となります。

現在、ケアリストとして活躍している方も、多くは美容師として勤務していて勉強をしケアリストに転身する場合が多いようです。

美容専門学校では、生物学などの授業がありケアリストとして必要な知識も身に付けられるため、先に美容師資格を取得しておいてもいいかもしれません。

■ ケアリストの収入

ケアリストとしての立ち位置はまだまだ浸透しておらず、アシスタントやスタイリストとの兼任で活躍している方が大半です。

そのため、美容室ではまだケアリスト単体での給与設定をおこなっていないのが現状です。もちろん各都道府県によって賃金の差はありますが、大阪であればアシスタントのお給料が約17万円~19万円となっています。

もし勤務するサロンにインセンティブ制度があれば、そこに指名が入った場合、ケアリストとしてのインセンティブが発生します。

しかし、先ほどもご紹介したように、まだケアリストとして確立されていない現在、自身でお客様にスカルプケアの説明や推奨をする必要があります。

 

【 ヘッドスパとスカルプケアの違い 】
同じように思われがちなヘッドスパとスカルプケアですが、目的に大きな違いがあります。

ヘッドスパ… 頭皮や髪の毛のケアを行い、心身とものリラックスを目的としています。

スカルプケア… 頭皮の汚れや余分な皮脂を除去し毛根に刺激を与えることで、髪の毛が生えやすい状態にすることを目的としています。

つまり、ケアリストとは薄毛など頭皮トラブルに悩むかたの救世主なのです!また薄毛は男性だけの悩みと思われがちですが、年齢を重ねるにつれ女性にとっても大きな悩みとなっています。

薄毛は遺伝が原因のひとつと言われていますが、食生活や個人の体質にも原因があります。
そういったお客様の悩みをヒアリングし、トラブルの根本的解決にむけて施術を行うことがケアリストの役割だということです。

 

ちなみに、多くのお客さんがカットやカラーと一緒にヘッドスパなどのヘアケアの施術を受けるようですが、頭皮や髪のケアを行うと同時に癒し効果をもたらすものになるため、その癒やしを十分に堪能するには、ヘッドスパのみを受けに来店するのが望ましいのだとか…。

 

 

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