美容師 スタイリストのやりがいと大変なことを比較してみました

コラム

美容師スタイリストの仕事で感じる「やりがい」とは

美容師スタイリストは華やかな世界のイメージがあり、女性を中心に人気のある職業です。
一方で、最近は仕事が大変というイメージをもっている人も少なくありません。

そんな美容師スタイリストは、毎日どのようなことに仕事のやりがいを感じているのでしょうか。
多くの人があげる仕事のやりがいは、次の3つです。

お客さんから感謝してもらえる

施術中、どんどん髪型が仕上がっていく様子にお客さんの表情が嬉しそうになっていく。
仕上がりを気に入ってもらえるだけでも嬉しいが、声に出して「ありがとう」と言ってもらえると、更に嬉しくなる。

技術力の向上に終わりがない

美容業界は常に技術も知識も進化していますので、ヘアカラーの施術ひとつとっても新しい薬剤が登場し続けています。
トレンドも日々変わるため、毎日の勉強と練習が欠かせません。
新しい施術ができるようになれば、自分の知識や技術が増えていく手応えを感じるし、やりがいが生まれる仕事です。

自分の成長を実感できる

美容師として採用された後は、まずアシスタントとして経験を積み、スタイリストデビューを目指します。
最初はシャンプーやカラーリングなど基礎的な施術のみを任されますが、成長とともにカットやパーマなど高度な施術も任されるようになります。

スタイリストデビュー後も、トレンドを追ったり新しい技術や知識を身につけたりと成長の終わりがないため、さまざまな場面で自分の成長を実感することができます。

美容師スタイリストの仕事で「大変なこと」とは

やりがいを感じられる場面が多い美容師スタイリストの仕事に、大変というイメージがある理由は精神的、肉体的なこと2種類の「大変なこと」があるためでしょう。

多くの美容師スタイリストが大変だと感じる場面は、次のとおりです。

精神的に「大変なこと」

精神的に大変なことで代表的なのは、以下の3つです。

・ワークライフバランスがとりにくい
・ボーナス・福利厚生が充実していないところも多い
・コミュニケーション能力が求められる

美容師は常に新しい技術や知識の勉強をする必要があるうえ、サービス業なのでプライベートな時間が取りにくい面もあります。

社員としてフルタイムで働く場合、ワークライフバランスを取るのは難しく、ボーナスや福利厚生が充実していない会社もあるため、それらを重視する場合は勤務先を慎重に選ぶ必要があります。

また、スタッフ同士のコミュニケーションはもちろん、お客さんのカウンセリングに関してもコミュニケーション能力が求められます。

より良い施術のために黙々と集中して作業したいと思っていても、無言で切られるのは不安と思うお客さんもいるため、お客様一人ひとりに合わせてこまめに施術の確認などコミュニケーションを取る必要があります。

更にスタッフ同士の人間関係がピリピリしている職場では、コミュニケーション能力に自身があっても精神的に大変さを感じることも多いでしょう。

肉体的に「大変なこと」

肉体的に大変だと感じやすいことは、主に仕事の作業や姿勢に関係する以下の3つです。

・手荒れが生じやすい
・立ち仕事がつらい
・腰痛になりやすい

カラーリングやパーマなど、美容院では薬剤を使用します。
塗布時は手袋使用を推奨しているサロンもありますが、シャンプー時に素手で触れてしまうこともあり、手荒れが起きる人もいます。

アシスタント時代はシャンプーを担当することが多いため、シャンプーの繰り返しでも手が荒れやすくなってしまいます。

また、基本的に立ち仕事が多く、シャンプーなど前かがみになる作業もあるため、足のむくみや腰痛に悩む人も多くいます。

スタイリストの「大変なこと」を解消する方法とは

スタイリストデビューしてからも長く美容業界で活躍したいなら、少しでも「大変なこと」を対策しておきたいですよね。

そこで、最後に大変なことを解消するコツを紹介します。

拘束時間を短くしたい場合

ワークライフバランスを重視したいなら、雇用形態に注目してみよう。

正社員や契約社員など、美容室の運営会社に直接雇用される形態は、運営方針に従わなくてはならないため、終業後の勉強会や休日の講習に出席することが前提とされます。

終業後や休日をもっとプライベートに回したい、自分のペースでスキルアップしていきたいという方は、直接雇用ではなく業務委託を検討してみては。

業務委託は美容院での仕事内容に大きな違いはないが、あくまで業務を委託されているだけのため、終業後の勉強会などは強制されにくい。

集客のためのチラシ配りやハンティングなども直接雇用のスタッフが行うため、カットなど本来の業務に集中できるメリットもある。

ただしアシスタントがつかないため、シャンプーなど基礎的な施術もすべて自分が行うこととなる。

福利厚生がしっかりした美容室で働きたい場合

福利厚生がしっかりと整った美容室はまだまだ少ないですが、無いわけではありません。

社会保険などの福利厚生が充実しているところで働きたい場合は、以下のポイントを意識して求人情報をチェックしてみましょう。

・個人経営より法人経営を中心に見る
・規模の大きな会社を選ぶ

個人経営は福利厚生の義務がないため、美容業界に限らず充実していないところがあります。

また、社会保険などは企業と従業員で費用を折半するため、負担が大きく、規模の小さな会社では難しいと言えます。

煩わしい人間関係を気にせずに働きたい場合

お客さんとの関係だけではなく、スタッフ同士の人間関係で悩む人は多くいます。

当たりがキツい人は、頼ると意外と気前よく助けてくれることも多いため、苦手意識を持っている相手にこそ積極的に関わって頼ってみても良いかもしれません。
連絡事項などをこまめにしっかりと伝えることで、社会人として信用され、周囲からの評価もあがるでしょう。

苦手な相手との関わり方を職場で身につけておくと、似たタイプのお客さんが来たときにも難なくコミュニケーションが取れるようになりますので、接客の練習の場と考えて挑戦してみるのも良いでしょう。

どうしても我慢できないときや、パワハラなど違法性が感じられる場合は「転職」も視野に入れてみるのも一つの手かもしれません。

まとめ

華やかでかっこいい美容師の仕事で感じられるやりがいは「お客様に感謝される」大変なこともありますが、多くの魅力があるからこそ、美容師としてのモチベーションに繋がっているのです。

美容師として大事なことは、技術を磨くことだけでなく、程よい距離間でお客様の心に寄り添うこと。お客様の表情や態度をよく観察し心を読み取る努力をすることで、指名をもらえる美容師になれます。

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