レザーカットはもう古い?取り入れるメリットは?

コラム

美容室に行ったとき、カミソリみたいなもので髪をジョリジョリ、とカットされた経験はありませんか?

今回はレザー(カミソリ)を使ったカット法について、詳しく解説いたします。

カットレザーを使ったカットがおすすめの理由

美容師がカットで使用する道具は、シザーの他にカットレザー(カミソリ)もあげられます。

カットレザーを使用したカット手法はレザーカットと呼ばれ、シザーカットが主流となる前は当たり前に行われていました。

現在も、あえてレザーカットのみを行う美容室や、レザーとシザーを場面に応じて使い分ける美容室は少なからず存在しています。

カットレザーを使ったカットはメリットも多いため、興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

カットレザーでカットすることをおすすめする理由は、次のとおりです。

シザーとは異なる髪の柔らかさを演出できる

シザーでカットする方法とは異なり、レザーカットは斜めに刃を当てるため、毛先が細くなります。

毛先の断面が細くなることで、柔らかい印象の髪型を作りやすくなります。

元々、髪が太いお客様や毛量が多いお客様も、レザーカットを取り入れると毛先を細く・軽く見せることができます。

その他にも、

  • ボリュームを抑えられる
  • ボリュームアップも可能
  • 動きのある毛先にできる
  • 毛束感が出せる

などの効果があります。

通常の使い方をするとボリュームを抑えられますが、所々を削るように髪に段差をつけると、ボリュームアップしてみせることもできます。

柔らかい印象のため動きを出したり、毛束感を出したりと、さまざまなスタイリングが楽しめるのがレザーカットなんです。

効率良くカットができる

レザーカットは、カットレザー1本で長さと量の両方を調節できます。

シザーの場合ですと、一度長さを調節してから、他のシザーに持ち替えて量の調節に入らなくてはならないため、わずかではありますが時間にロスが生じます。

持ち替える必要がないレザーカットなら、効率良く作業を進められるため、回転率の早いお店に向いています。

スムーズにカットするためには、髪にレザーを当てる角度に慣れている必要があるので、ある程度の練習は必要となります。

指・手首への負担を軽減できる

美容師の職業病のひとつとして、腱鞘炎があげられます。

腱鞘炎とは、指や手首を酷使するあまり腱が炎症を起こす症状のこと。
軽い場合は違和感程度で済みますが、悪化すると痛みが出るうえ、スムーズに指を曲げたり伸ばしたりできなくなってしまいます。

日常的にシザーを使う美容師は、腱鞘炎に悩まされている方が多くいます。

カットレザーによる作業はシザーのように指を激しく動かす必要がないため、指や手首への負担を軽減できるカット法です。

腱鞘炎予防のためにも、レザーカットを修得してみても良いですね。

 

 

レザーカットにもデメリットはある?

上記のとおりメリットの多いレザーカットですが、もちろんデメリットもあります。

主なデメリットは以下のとおり。

  • カット時に独特の音がする
  • 髪が痛むことがある
  • 毛先が跳ねやすくなる
  • 短い髪には使用できない

カミソリを使用するため、カット時は「ジョリジョリ」と独特の音がします。
お客さんが驚くうえ、人によっては雑にカットされたと勘違いする場合もあるので、あらかじめ説明をしておくのが良いでしょう。

また、刃を当てる角度が悪かったり、お手入れが不十分なカットレザーを使用していたりすると、お客様の髪を傷めてしまいかねません。

道具は丁寧にお手入れを施し、刃を当てる最適な角度を身に付けることが重要です。

他にも、髪を十分に濡らしたうえでカットすることで、傷みのリスクを軽減してくれます。

カットの方法によっては、髪の意図せぬ部分も跳ねさせてしまうことがあります。
髪質も影響してくるため、毛量調整は内側をメインに行うなど、ある程度の知識や「慣れ」が必要となります。

また、短髪、ベリーショートのお客様など、ごくごく短い髪にはレザーカットを施すことはできません。

カットレザーはどこで購入できる?

カットレザーは、主にカミソリメーカーから発売しています。

大手老舗メーカーもさまざまなタイプを製造しているので、自分の手やスタイルに合ったものを選びましょう。

価格は替刃式の安価なもの(千円弱)から一万円弱のものまで、幅広くあります。
高価なものは煮沸消毒にも耐えられるため、衛生的に長く使えるメリットがあります。

美容師専門の通販サイトはもちろん、一般的な通販でも取り扱っているので、複数サイトを比較し納得のいくものを適切な価格で購入しましょう。

まとめ

レザー(カミソリ)を使用したレザーカットは、刃を斜めに当てるため毛先が細くなり、スタイルをまとめやすくなるメリットがあります。

他、シザーと比べると指を激しく動かさないため、美容師の職業病である、腱鞘炎のリスクも軽減できます。

レザーカットができると、求人に応募するときのアピールポイントにもなりますので、興味のある方は修得を目指してみても良いですね。

また、レザーカットに限らず経験や技術を重視している美容室への転職を検討している方はぜひ、求人サイト Be Support(ビーサポート) を活用してみてくださいね。

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