「レイヤーとシャギーはどう違うのか?」
今回は意外と皆さんが知らない、レイヤーとシャギーの違い、またそれぞれのメリット&デメリットを解説します!
レイヤーとシャギーの違い
レイヤーとは?
レイヤーとは、英語で「層」・「階層」という意味の言葉で、
一言で言うと段のことです。
上の方が短く、下に向かうにつれて長くなるようにカットする手法です。
小顔効果がもあり、ショートからロングまで色々なアレンジができる人気のヘアスタイルです。
昔(’80年代前後)は「段カット」とも呼ばれており、世代によっては「段カット」の呼び名の方が馴染みがあるかもしれません。
(※若い世代は知っている方が少ないと思いますが、デビュー時の松田聖子さんや中森明菜さんのヘアスタイルです)
シャギーとは?
シャギーとは、毛先を軽くするためにすいたり、削(そ)いだりすることです。
前髪や顔周りに施すことが多く、軽さや動きを出すための手法です。
1960年代の終わり頃からニューヨークの美容師が考案したとされるシャギーカット。
こちらも男女性別を問わず人気のヘアスタイルとなり、海外テレビドラマに出演する女優やロックスターもシャギーカットをしていました。
レイヤーの特徴
レイヤーの特徴は、毛束の上の方を短く、下の方を長くカットすることです。
毛束に段差が付くことで髪の厚みが減り、毛先が軽くなります。
レイヤーのカット法は男女問わず活用でき、適度な毛量調節をしつつ、動きや軽さを加えたい場合に最適なカット法です。
また、2021年に再注目されている「進化系ウルフカット」。
軽くカットされた襟足部分がおおかみの毛先のように見えることから
この名前がついたと言われていますが、ウルフカットの襟足の部分にもレイヤーカットが用いられています。
シャギーの特徴
シャギーの特徴は、根元から毛先にいくにつれ髪が細くなっていくスタイルで、毛先が軽くなり動きを出しやすい効果があります。
そのため、前髪や顔周りに施されることが多いカット法です。
レイヤーとシャギーのメリット・デメリットは?
一般の方の中には「シャギーカット」と「レイヤーカット」が同じ意味だと認識している方が少なからずおり、美容室でもレイヤーカットのつもりでシャギーカットと言って注文する方もいる様です。
お客様に聞かれたときにもきちんと説明ができるよう、レイヤー、シャギーそれぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。
レイヤーのメリットは?
軽さを出し、立体感のあるスタイルをつくることができる
段差を付けることによって毛先が一つに重ならないので全体的に軽く見せ、メリハリをだすことができます。
小顔効果がある
全体の長さより顔周りの髪を短くすることでフェイスラインをカバーし、小顔に見せることができます。
ボリュームを出しやすい
毛先が重ならないため、コテで巻いたりヘアアレンジをする際にいろいろな方向に動きを出せ、ふんわりとした立体感を出しやすくしてくれます。
レイヤーのデメリットは?
まとまりが悪くなる
動きを出しやすくなる分、言い方を変えると広がりやすくなってしまいます。
くせが出やすくなる
特に表面の髪などを短くすることにより、くせ毛の影響はでやすくなってしまいます。
頭が大きく見える
ハチが出て見える骨格の方は、レイヤーで膨らみを強調してしまう事があります。
傷んで見える
もともと髪が乾燥しやすい方は、余計にパサついて見える場合があります。
シャギーのメリットは?
軽やかな印象を作ることができる
髪が軽く見えるので顔周りや首のラインをすっきりとキレイに見せることができます。
小顔効果アリ
顔周りに施すことでシャープに見せ、さらに小顔に見せる効果もあります。
特に丸顔の方におすすめです。
シャギーのデメリットは?
髪が乾燥しやすくなる
毛先の毛量が減る分、乾燥しやすく、傷みが出やすくなってしまうことも。
まとまりが出にくい
毛先を梳(す)き過ぎることで、パサパサとした印象になり、まとまりにくくなってしまいます。
カウンセリングではレイヤーとシャギーの混同に注意しよう
レイヤーとシャギーは一般の方からは “同じもの” と勘違いされることが多く、
勘違いをしたまま美容師にヘアスタイルの注文をしている方も多いそうです。
レイヤーカット、シャギーカットのメリットとデメリットを理解することで、お客様に具体的な説明をすることができます。
また、できる限り専門用語を使わず、お客様と一緒にヘアカタなどを見ながらカウンセリングをすることで、カウンセリングの段階でクレームの基となる誤解を取り除くことができますね。
まとめ
レイヤーカット、シャギーカットには髪型別でさまざまな種類があります。
求めるスタイルによって色々なパターンがありますので、しっかりとカウンセリングをし、お客様の骨格や髪質に合った髪型をご提案してみてくださいね!