ブライダルは1〜3月が落ち着く時期です。
問い合わせも現場も少なくなりやすい時期ですが、実はこの期間ほど次の繁忙期に差がつく時期はありません。
結婚式は春〜秋がピークです!
そのため、閑散期は“売上が少ない時期”ではなく、準備効率が最も高い時期と言えます。
ブライダルに関わる職種は多くありますが、閑散期の過ごし方は職種ごとに異なります。
ここではプランナーとスタイリスト(ヘアメイク)の視点で見ていきます。
【プランナーの閑散期:提案と導線を整える時間】
成約率と顧客満足を決める要素は、センスだけではありません。
商品設計と導線の滑らかさが大きく影響します。
閑散期に効果が高いのは次の3つです。
① 商品と見積りの再設計
特に見積りは“理解できるかどうか”が成約率に直結します。
花嫁様は高いことよりも「理由が分からないこと」に不安を感じます。
閑散期には次の改善が可能です。
・プランの整理
・オプションの言語化
・金額根拠の可視化
・会場別の相場把握
② 相談導線の改善
問い合わせ→商談→成約の流れがスムーズになるほど、繁忙期のストレスは減少します。
改善対象は地味ですが効果は大きいです。
・LINEテンプレ
・カウンセリングシート
・Q&A
・アフタースケジュール案内
これらが整うと、顧客の不安が減り、対応の負荷も減ります。
③ 実例コンテンツの蓄積
花嫁様は理想よりも“実例”を探します。
特に予算帯や会場条件が近い事例は最も参考にされます。
閑散期は、
・実例整理
・写真/動画アーカイブ化
・タイムライン記録
などがしやすい時期です。
繁忙期にこれらがあると成約も準備も早くなります。
【スタイリストの閑散期:技術と作品を仕込む時間】
ヘアメイクは“指名”によって売上が変動する世界です。
そこで効くのは技術と可視化された実績です。
閑散期に最も価値が出るのは次の3つです。
① 技術アップデート
トレンドは毎年動きます。
今年の関心は例えば
・韓国系の前髪処理
・面質感の低温アイロン
・ミニマルなシニヨン
・和装のタイトライン
・顔まわり補正
花嫁様が求めるのは“可愛い”よりも“自分史上最高”です。
そこに再現性を出せる人が指名されます。
② 作品撮りと作品整理
閑散期は撮影コストが低い=最も撮るべき時期です。
作った作品はそのまま資産になります。
活用先は多岐にわたります。
・SNS
・HP
・LINE返信
・商談資料
・作品集
対応幅が見えると単価も下がりづらくなります。
③ 相談導線の言語化
花嫁様の不安は仕上がり以前に“情報不足”から生まれます。
言語化できると強いテーマは例えば
・顔型と前髪の相性
・ドレスとヘアの整合
・小物相談
・当日までのヘアケア計画
・リハーサルとの使い分け
こうした説明ができるスタイリストは指名が増えます。
【なぜ閑散期で差がつくのか】
理由はシンプルで、繁忙期には新しいことをする余白がないからです。
繁忙期は現場で手一杯になり、改善や構築はほぼ不可能になります。
閑散期に行った仕込みはそのまま
・成約率
・指名
・単価
・満足度
・リファラル(紹介)
・口コミ
に転換されます。
【まとめ】
ブライダルは季節産業ですが、一年を通して平坦ではありません。
波があるからこそ、波の底で動いた人が波の頂で強くなります。
閑散期は休む時期ではなく、未来を作る時期です。
そしてその価値は半年後に回収されます。

