求人情報の “ 社保完備 ” とは?重視すべき理由とメリット

コラム

就職活動、転職活動をする際の重要な指標の一つとなる「社会保険完備」
知っているのと知らないのでは大きな差が生じてきます。
今回はその「社会保険完備」とは何なのか、どの様なメリットがあるのか、また各保険の加入条件などを解説していきます。

求人情報にある社保完備とは?

様々な求人情報を見ていると、「社会保険完備」または「社保完備」と
待遇欄やアピールポイント欄に記載しているところがあります。

「社保完備」とは社会保険を完備していることで、
一般的には、以下の4つの社会保険すべてに加入できる職場であることを表しています。

・健康保険
・厚生年金保険
・雇用保険
・労災保険

それぞれの補償内容や加入条件は異なります。
今回は各保険の加入条件など詳しく解説していきます!

健康保険の特徴と加入条件

健康保険は医療保険の一つで、病気やけがをした際に治療にかかった費用を補助してくれるものです。

医療機関を受診したときに窓口で保険証を提示すると、補助された金額が請求されます。
さらに補助だけではなく、病気やけが、出産などで仕事を休まなければならないときには
傷病手当金や出産手当金を受け取る事ができる制度もあります。
その際の給付金は給与額を基に算出され、一般的には3分の2程度と言われています。

健康保険の加入条件は「適用事業所(※)に常時雇用されること」です。
国籍、性別、年金受給の有無は問わず、70歳未満で働く対価として賃金を受け取っている人であれば加入ができます。

パート・アルバイトなどの非正規社員であっても、正社員の4分の3以上の労働時間、労働日数であれば加入ができます。

また、4分の3以上をクリアできなくても条件を満たすことで健康保険と厚生年金保険に加入することができます。

その条件は以下となります
・学生でない事
・1週間の労働時間が20時間以上
・1ヶ月あたりの決まった賃金が88,000円以上
・雇用期間の見込みが1年以上
・従業員が501人以上の会社、もしくは従業員が500人以下の会社で
社会保険に加入することについて労使間で合意している

上記5つの条件を満たしていれば、厚生年金保険に加入できます。

厚生年金保険の特徴と加入条件

厚生年金保険は、全国民が支払う国民年金とは別にプラスで厚生年金を払うこととなるため、将来もらえる年金の金額が増える事になります。

また、加入期間中に障害を負った場合は障害基礎年金に上乗せして障害厚生年金がもらえます。

保険料は個人の所得によりそれぞれ異なりますが、半額を加入者が負担し、残りの半額は勤務先が負担してくれるものです。

厚生年金保険の加入条件は、先述した健康保険の加入条件と基本的には同じです。

労災保険の特徴と加入条件

労災保険は正式には「労働者災害補償保険」と呼ばれ、仕事中や通勤途中に病気やけがをした場合に補償されるもので、1人でも従業員を雇っている会社であれば、必ず加入しなければならない保険です。

病気やけがで障害が残った場合は障害年金、
もし雇用者本人が死亡した場合には遺族に遺族年金が支払われます。

労災保険の加入条件は雇用形態を問わず、パート・アルバイトを含む全ての従業員が加入の対象となります。会社・事業所の規模も関係無く、従業員が必ず加入するものです。

労災保険は労働者を守るための制度であるため、代表取締役(事業主や社長)、業務執行取締役、監査役は労災保険の加入対象になりませんが、会社の規模によっては特別加入制度を利用し、事業主であっても労働者に準じる労災保険の給付を受けることができます。

雇用保険の特徴と加入条件

雇用保険は、「失業保険」と呼ばれる失業時の補償のことです。

雇用保険を適用している会社で働く人が失業した場合、再就職までの期間に失業保険として給付金を受け取ることができる制度です。

1ヶ月に21日以上働く労働者を継続雇用している事業者が加入することになっており、給付金額は実際の給与や勤続年数、年齢などを参考に算出されます。

また、失業した理由が会社都合によるのか、自己都合によるのかで給付開始日や給付日数が異なります。

会社が倒産したり、解雇されたりした場合は会社都合での失業となり、自分の意思とは関係なく仕事を失うことになりますので、手厚く補償されるようになっています。

補償を受けるには会社を退職する際、希望すると離職票が交付されます。その離職票を持ってハローワークへ行き、求職の申し込みをすることで保険を受ける資格を得られます。
つまり、失業したからといって自動的に給付を受けることはできません。

社会保険完備の企業・サロンで働くメリット

社会保険ごとに保障される内容も違えば加入条件も異なるため、勤務先によっては必ずしも加入できるとは限りません。
そのため、「社会保険完備」が一種のアピールポイントとなっています。

社会保険完備の企業・サロンに入社し保険に加入すると
・将来もらえる年金が増える
・保険料の半分を会社が負担してくれる
というメリットがあります。

社会保険は給与から天引きされるため、損をしているような気がするかもしれませんが、払い忘れの心配がなく安心です。

天引きを希望しない場合は医療保険と年金保険は自分で全額払わなければならない為、加入しておいたほうが “ お得 ”なんです。

また、美容師やネイリストなど、美容系のお仕事は
危険度の高い薬品や刺激の強い製品を使用する機会が多いうえ、ハサミなどの道具でけがをしたり、肌荒れや腰痛に悩む方も多いのが事実。

仕事内容と因果関係が証明できれば労災認定で保障を受けることができるため、社会保険完備の企業・サロンで働くことで日々、安心して新しい施術に挑戦することができますね。

社保完備の求人を探すときの注意点

「社会保険加入あり」、「社会保険あり」など
社会保険に加入できることをアピールポイントとする求人は多いが、注意しなければならないのが、その書き方です。

上記のような書き方の場合、前述した4つの社会保険(健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険)のすべてに加入できるとは限りません。

一部の保険には加入できない可能性があるので、4つすべてに加入したい方は
「社会保険完備」と書かれている求人情報を探しましょう。

ただし、まれに経営者が知らずに使用している(実際は一部の社会保険にしか加入できない)ケースもあるのが現状。応募の際などに、事前に確認しておくと安心です。

まとめ

求人サイトや求人誌で仕事を探すとき、給与や休み以外に社会保険についてチェックすることの大切さをご理解いただけましたか?

保険制度はどうしても難しく感じてしまいますが、労働者を守るための制度です。各保険の基本的なことだけでも知っておくと、今後の就職活動、転職活動の際にも安心ですね!

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