近年、若い女性に人気の職業で上位に入るのが、ヘアメイクアップアーティストです。
裏方のお仕事と言われているヘアメイクアップアーティストですが、TVメディアや広告業界など華やかな世界で活躍できるとあって人気の職業になっています。
ヘアメイクアップアーティストとメイクアップアーティストの違い
よく似た言葉なので勘違いされやすいヘアメイクアップアーティストとメイクアップアーティスト。
お仕事内容はまったく違いますが、分業されていることが少ないため、ヘアセットとメイクの両方を勉強する必要があります。
また、セットサロンと言われる美容室は、ヘアメイクアップアーティストのお仕事の領域になります。
【 ヘアメイクアップアーティスト 】
ヘアアレンジ・ヘアスタイリングのプロとして活躍するお仕事です。
美容師資格を持っていない場合、はさみを使ってのカットやヘアカラーなどはできませんのでヘアアイロンや整髪料などを使って、ヘアセットを行います。ただ単にヘアセットを行えばいいといいうわけではありません。その時に着用する服や小物・メイクなどコンセプトに合わせたスタイルが求められます。
【 メイクアップアーティスト 】
メイクアップアーティストは顔にメイクを施すお仕事です。
TVメディアであればモデルや芸能人、結婚式場であれば新婦、化粧品売場であればお客様など多様な場所で活躍できるお仕事です。こちらもヘアメイクアップアーティスト同様、髪型や服装に合わせたメイク技術が求められます。
またTVメディアや結婚式場であればメイクを施すだけでいいのですが、化粧品売場でのお仕事はお客様にメイクの仕方などを教える必要があります。
では、ヘアメイクアップアーティストとして活躍している方は
どういった方法で就職したのでしょうか?
ヘアメイクアップアーティストになるためには?
ヘアメイクアップアーティストは美容師免許を取得する必要がありません。
しかし、撮影時のコンセプトによってはカットやヘアカラーが必要になりますので、美容師免許を持っている方が便利になります。
美容専門学校を卒業後、地元の美容室へ就職しました。
そのサロンでスタイリストの経験を積んで、転職活動をしました。当時、たまたま業務委託としてヘアメイクアップアーティストの募集をしていたので応募して今に至ります。
(32歳/女性/大阪で活動)
メイクとヘアセットに携わりたくてブライダル業界に入りました。
今は結婚式があるときはその仕事へ、ない場合は業務委託として美容室で働いています。時期によって収入は左右されますが、自分のやりたかった仕事なのでやりがいを感じています。6月の繁忙期は凄く忙しいですが、新郎新婦の笑顔が大好きです。
(27歳/女性/東京で活動)
知人の紹介でヘアメイクアップアーティストとして活動しています。
現場によっては芸能人の方のメイクをお手伝いすることもあります。今はまだまだメイクについては勉強中ですが、将来は映画などで使われる特殊メイクをしていきたいです。
(31歳/女性/大阪で活躍)
現在、東京のヘアメイクアップアーティストの事務所に所属しています。元々、美容専門学校を卒業する前に、今の会社の養成所に通うことを考えていました。まだ先輩について仕事を覚えるだけで精一杯ですが、毎日が充実しています。
(26歳/女性/東京で活躍)
ヘアメイクアップアーティストのお給料は?
ヘアメイクアップアーティストのお仕事は、お仕事の内容や雇用形態によって収入は大きく異なります。
自身の生活スタイルやビジョン・必要な収入によってどういったところで働くべきなのかを考える必要があります。
● 結婚式場のサロン…月収17万円~
結婚式場のサロンは美容室と同じく正社員雇用の場合が多くあります。平日は結婚式に向けてカットやヘアカラーの業務を、週末は結婚式や披露宴のためのヘアセット業務を行います。
また、ブライダルサロンの中でも通常の美容室として営業している場合があり、ブライダルに関係のないお客様の来店もあります。
● ヘアメイクアップアーティストの事務所に所属…年収150万円~
事務所所属の場合は、業務委託として勤務することが多くなります。業務委託とは、完全出来高制となるため仕事量によって収入は左右されます。業務ボリュームにもよりますが、1案件に対して数千円~数万円が相場になります。
お仕事案件は事務所へ入ってくるケースが多くなりますので、お客様としっかりパイプを作っておく必要があります。
● フリーランス…年収数千万円も可能
人気モデルや有名芸能人の専属となると、1案件に対しての報酬も数十万円以上と大きくなります。
しかし、有名人のヘアメイクアップアーティストになれるのは業界の中でもほんの一握りと言われており、その一握りになれるかは自分の努力次第です。
美容専門学校を卒業してすぐに就けるほど甘くない世界で、美容室などでたくさんの経験を積み重ねる必要があります。
まとめ
一口にヘアメイクアップアーティストと言っても、雇用形態やお給料も様々です。
フリーランスになっても思ったように案件が入ってこない場合があり、収入的にもつらい時期が続く可能性もありますが、指名してくださるお客様がいることでやりがいも感じられます。
まずは、自身がヘアメイクアップアーティストとしてどういったところで活躍したいのかを考える必要があります。
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