履歴書の書き方を徹底解説|注意点や例文をご紹介!

コラム

就職活動や転職活動で欠かせない履歴書。しかし、履歴書の作成には守るべきマナーがあるため、意外とむずかしく、苦手と感じている人も少なくありません。

そこで今回は、美容師の履歴書の書き方や志望動機の例文などのさまざまなポイントをご紹介します。これから美容師として就職したい人や、履歴書を使ったアピールの仕方に悩んでいる方は、参考にしてくださいね。

履歴書とは

履歴書は、あなたのことを伝えるために必要な書類のひとつです。学歴や経歴、特徴や持っている資格などを記載し、その一枚であなたが美容室にふさわしい人材かどうかを知ってもらうためのもの。

憧れの美容室に採用されるためには、ポイントを抑えた履歴書を作成し、自分の魅力を最大限に伝える必要があります。

あなたがどれだけ魅力的な人材であっても、履歴書でアピールできなければ面接に進めない可能性があるからです。これからお伝えしていく履歴書の書き方をしっかりと確認して、自分の魅力をしっかりと伝えられる書き方をマスターしましょう。

履歴書の種類

履歴書の種類は大きく分けて4種類あり、記載したい内容や働き方によって、どの履歴書を使うといいのかが決まります。

ベーシックなものは厚生労働省推奨の履歴書で、学歴や職歴欄が多く転職の際に便利です。

転職の方には、退職理由を記入する欄がもうけられているものがおすすめ。記載する項目欄が狭めなパート・アルバイト用の履歴書は、希望勤務日・時間帯の記載ができるのが特徴です。

特に指定がなければ、募集要項や自身の職歴などに合わせて、適切なものを選びましょう。

履歴書のサイズ

履歴書のサイズには、A4とB5の2種類があり、どちらを選んでも問題ありません。書きたい内容が多い方は、大き目のA4サイズがおすすめです。また、職務経歴書や郵送する場合の添え状などはA4で作成することが多いことも考慮して、選びましょう。

企業によっては、履歴書のサイズが指定されることもあります。その場合は、指定サイズのものを使用するのが無難です。

美容師の履歴書の書き方を詳しく解説

履歴書の書き方には、美容師に限らずどの職種でも通じる基本的なマナーがあります。ここからは、履歴書に記載する項目ごとの書き方を詳しく見ていきましょう。書く時のポイントについては、後述します。

1. 日付

履歴書の日付は、応募先の企業に提出する日(提出日)を記入します。提出方法によって異なります。

【日付のポイント】
・面接に持参する場合は「面接日」
・郵送する場合は「郵便局に持ち込む日」「ポストに投函する日」
・メールで送付する場合は「送信日」
履歴書の日付は、応募書類に記載されている内容がいつの時点のものであるかを示すためのものです。応募書類には最新の情報が記載されているのがマナーです。

【履歴書の日付の注意点】
・履歴書の日付は、履歴書全体で統一しましょう。西暦と和暦(昭和・平成・令和など)のどちらかに統一します。
・履歴書以外の応募書類にも、日付を記入する必要があります。職務経歴書やポートフォリオなど、同封する書類がある場合には、その全ての書類の日付を統一しましょう。
・履歴書は転職活動における重要な書類であり、企業においては正式なビジネス書類として扱われます。日付が間違っていたり、抜けていたりすると、「仕事においても正確性に欠けるのでは」という印象を与えかねません。

2.氏名
履歴書に書く名前は、戸籍に登録されている字体で、正確に記入しましょう。楷書で丁寧に書き、採用担当者の目にとまるようにします。

【履歴書に書く名前のポイント】
・姓と名の間にスペースを空けて書く
・ふりがなは「ふりがな」のときはひらがなで、「フリガナ」のときはカタカナで書く
・普段は略字を使っている場合でも、戸籍に登録されている字体が旧字であればその通りに記載する
・他の項目の文字よりも少し大きく目立つように手書きで書く

履歴書は公的な文書なので、戸籍名で書きます。また、履歴書は企業の採用担当者が最初に目を通す書類であり、採用可否の判断材料となります。

3.生年月日・年齢
【生年月日のポイント】
・西暦・和暦どちらでもかまいません(日付と統一することが大切)

【満年齢の書き方】
・履歴書を提出する時点での満年齢を記載します
・郵送の場合は投函日、直接持参やメールでの送信の場合は提出日時点での満年齢を記入します
・誕生日が近い場合は記入に注意が必要です

【履歴書への記入例】
2025年4月1日が誕生日で20歳になる場合、履歴書の提出日が2025年4月1日であれば「満20歳」と記載します
2025年4月1日が誕生日で20歳になる場合、履歴書の提出日が2025年3月31日(誕生日前)であれば「満19歳」と記載します

4.住所
履歴書に書く住所は、現在住んでいる場所の住所です。正確な住所を記載することで、選考から入社までの採用期間中や入社後の従業員管理に活用されます。

【履歴書の住所のポイント】
・都道府県から正確に書く
・ハイフンの使い方に注意する
・マンションやアパートは部屋番号まで略さずに書く
・ふりがなは漢字が使用されている箇所に書く
・「○丁目○番○○号」の正式な表記で書く
・番地や部屋番号の表記に算用数字・漢数字のどちらを使うかに関しては、算用数字の方が読みやすいため、算用数字で記載するのが一般的

【履歴書の住所の注意点】
・実家から離れて暮らしている場合などには、住民票に書かれた住所と実際に住んでいる場所の住所が異なる場合がある
・応募先企業が連絡する際に迷わないよう、「※2025年○月×日に転居予定につき、それ以降は連絡先住所にご連絡ください」などと付け加えておくとわかりやすくなる

5.連絡先
履歴書の連絡先の欄は、連絡先がない場合は空欄でも問題ありませんが、空欄のまま提出すると書き忘れと誤解される可能性があります。

【連絡先の欄の空欄について】
・連絡先がない場合は空欄でも問題ないが、メールアドレスを記載しておくとよい
・緊急連絡先の欄に「現住所以外に連絡希望する場合にのみ記入」と書かれている場合は、空欄のままで問題ない
・固定電話を持っていない場合は、固定電話番号の記入欄に「なし」と記入する
・FAXなどの記入欄がある場合にも、自宅にない場合は「なし」と記入する

【履歴書に空欄があると判断される可能性】
・履歴書に空欄があると「選考に挑む姿勢が手抜き」「入社意欲がない」と判断される可能性がある
・履歴書は、電話番号に限らず空欄を作らないのが基本
・履歴書の中に「現住所以外に連絡を希望する場合にのみ記入」などと注意書きがあったときには、指示に従い空欄のままで問題ありません

6.証明写真

【証明写真のポイント】
・履歴書写真の基本ルール(サイズ・期限・マナーなど)
・履歴書写真の規定サイズは縦4cm×横3cm
・履歴書写真の期限は撮影から3カ月以内が基本
・背景色は白、青、グレーが基本
・前髪が目にかからないようにする

【証明写真の注意点】
また、証明写真の裏には、自分の名前を書いておくのがマナーです。万が一写真がはがれてしまったときに誰の履歴書に貼られていたものかを判別できます。

7.学歴・職歴
【学歴を記載する際のポイント】
・1行目に「学歴」と明記する
・2行目から入学・卒業(修了)の経歴を、年月が古い順に記入する
・学校名や学部・学科名は省略しない
・入学・卒業の年は和暦か西暦表記のいずれかに統一する
・学校名を記載し、隣に「入学」、または「卒業」と記載する
・在籍中の学校名の横には「在籍中」と記入する【学歴の注意点】
・中退している場合は正直に記載し、面接で理由を尋ねられたときに答えられるよう回答を準備しておきましょう
・学歴詐称は解雇や内定取り消しの可能性もあります

【職歴を記載する際のポイント】
・会社名や部署名は正式名称で記入する
・入社・退社年を必ず記載する
・職歴が多くて書ききれない場合は、職務経歴書に詳細を記載する
・職務経歴書は、応募企業で生かせる職歴を中心にアピールする
【職歴を記載する際の注意点】
・就業期間が短く、記載を省略していた場合、採用担当者から質問されることがある
・職歴欄の最終行の下には、「現在に至る」「以上」と書くことが原則
・「現在に至る」は「在職中」と同じ意味で、退職している場合は使いません
・職務経歴書は、キャリアが長い方や転職回数が多い方の場合、直近10年〜15年程度の職歴を中心に記載する

8.免許・資格
・履歴書では、免許や資格を正式名称で記載します。
・取得年号は西暦でも和暦でも構いませんが、学歴・職歴などと合わせて履歴書内で統一した年号を使用します。
・複数の資格や免許を持っている場合は、時系列で取得年月が古いものから書きます。
・すべて書き終えたら、改行して右端に「以上」と記入して締めます

9.志望動機を紹介!
履歴書の志望動機と自己PRは、それぞれ異なる内容を伝える項目です。
志望動機では企業への志望理由や入社後の目標を、自己PRでは自分の強みやスキルをアピールします。

好印象を与える履歴書のポイント

1.見やすさを意識する

中身がすっきりまとまっている履歴書は、読み手に配慮している印象です。職歴や免許・志望動機などを記入するときは、『簡潔で読み手に伝わりやすい言葉』で書くことを意識しましょう。

また文字は、丁寧に書くのが原則です。きれいに書く自信がない人は、鉛筆で下書きをしたりラインを引いたりしてもよいでしょう。書き方の指定がない場合は、パソコンで作成するのも一つの手です。

なお和暦と西暦が混在していると、履歴書が見づらくなります。どちらを選んでも構いませんが、統一することが大切です。和暦を選択する場合は「H」「R」などと略さず、必ず「平成」「令和」と記入しましょう。

2.書き損じたら新しい履歴書に書き直す
履歴書を書き損じて修正液やテープを使うと、「書き直しの手間を惜しんだ」とマイナスの印象を与えます

採用担当者が志望意欲が低いと感じれば、書類審査を通過できないかもしれません。書き損じた時点でその履歴書は諦めて、新しい履歴書に書き直しましょう。

訂正が許されるのは、新規作成が困難なときです。例えば履歴書を持参する形式の面接で「直前に間違いに気付いた」という場合は、書き換えようがありません。

訂正する際は間違った箇所を二重線で消して押印し、横に正しい内容を記入しましょう。見た目はよくありませんが、修正液を使うよりはマナーにかなっています。

3.なるべく空欄を作らない
各項目がきっちり埋まった履歴書は、本人の熱意や真剣さが感じ取れます。記入できるところは全て埋めて、空欄を作らないようにしましょう。

もちろんどうしても書くことがない欄については、無理をする必要はありません。記入すべき内容がないため、書かなかったということが伝わるよう、「なし」「特になし」と一言入れておくのがマナーです。

志望動機を紹介!

美容師の志望動機は、以下の3つの要素で構成するのがポイントです。

1.志望理由(なぜ美容師を目指すのか)
美容師を目指したきっかけや理由を簡潔に書きましょう。エピソードを添えることでイメージが膨らみます!

(例)学生時代に学園祭や体育祭などのイベントを通じて、友人のヘアメイクを任せてもらうことが多く美容師に興味を持ちました。美容学校でカットやカラーを学びより多くのお客様に喜んでもらいたいと思うようになりました。

 

2.サロンを選んだ理由(応募先に対する興味)
応募先サロンの特徴や理念に触れつつ、具体的に「ここで働きたい」と思った理由を述べます。

(例)貴サロンのHPに『お客様一人ひとりの生活を豊かにする』というキャッチコピーに大変感銘をうけました。私自身、大切な日の前には必ず美容院に行きますし、さらに美容院にいった次の日は出かけるのが楽しい気持ちになりますので”生活を豊かに”というワードに共感いたしました。

 

3.自分の強みや将来の目標
自分がどのようにサロンに貢献できるか、またどのような美容師を目指しているのかをアピールします。

(例)これまで学んだ技術を活かしながら、一人でも多くのお客様の人生を豊かにできるよう精一杯貴サロンで経験を積みたいです。そして2年後には貴サロンを代表するスタイリストとなれるよう努めます。

 

上記3点のまとめた例文↓

学生時代に学園祭や体育祭などのイベントを通じて、友人のヘアメイクを任せてもらうことが多く美容師に興味を持ちました。美容学校でカットやカラーを学びより多くのお客様に喜んでもらいたいと思うようになりました。
貴サロンのHPに『お客様一人ひとりの生活を豊かにする』というキャッチコピーに大変感銘をうけました。私自身、大切な日の前には必ず美容院に行きますし、さらに美容院にいった次の日は出かけるのが楽しい気持ちになりますので”生活を豊かに”というワードに共感し、志望いたしました。
これまで学んだ技術を活かしながら、一人でも多くのお客様の人生を豊かにできるよう精一杯貴サロンで経験を積みたいです。そして2年後には貴サロンを代表するスタイリストとなれるよう努めます。

避けた方がいい志望動機の表現や内容

 

志望動機の作成する際、「このワードを伝えたら印象が悪くなるのでは」と不安になる就活生が多いです。以下では、志望動機で避けた方がよい6つをご紹介します。

1.給与や福利厚生だけに焦点を当てる
⇒「魅力的な給料」や「充実した福利厚生」など、待遇面を評価するワードは控えましょう。待遇面で自社を選んだ人物と見られ、企業側への印象が悪くなります。
また、待遇に関するワードや評価を示すと「条件がよければ自社以外の企業でもよいのでは」と考える採用担当者が多いです。給与や福利厚生について触れることはおすすめしません。

2.どのサロンにも当てはまる
⇒志望動機を伝える際に「なぜ自社を志望したか」「自社でなければできないこと」を明確にアピールできなければ、企業側はマイナスな印象を抱いてしまうでしょう。

3.企業や業務に関する基本的な情報の不足
⇒準備不足と捉えられ、マイナスな印象になるでしょう。

4.うんちくだけで実体験がない
⇒実体験のない志望動機は抽象的で具体性がなく、説得力を感じられないでしょう。

5.自分の希望だけを並べている
⇒志望理由に企業の支援による資格取得や自己成長を述べた場合、主体性や積極性が感じられず悪い印象を与えてしまうでしょう。

6.実体験と志望理由の結びつけ方が強引である
⇒自分のやりたいことが事業内容と一致しない場合、矛盾や疑問が生じて採用担当者に不信感を与えてしまうでしょう。

まとめ

履歴書は、就職や転職活動において、企業が応募者の基本情報を確認し、人柄や熱意をアピールする重要な書類です。
この1枚の「履歴書」を“どう書くか”によって、その方の人となりがわかります。
いつでも活動を開始できるように事前準備を行いましょう
そして準備が整ったらサロンを検索し応募してみよう♪
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