「社会保険」と「整容保険」の違いって?

コラム

就職や転職の際に、気になるのが 社会保険 についてです。
新卒の方は、学校の先生にすすめられて社会保険完備のサロンに就職する方も多くいます。

病気や怪我などがなければ必要性を感じない社会保険ですが、長い人生において【社会保障】はすごく大切な存在。
今回はぜひ知っていてもらいたい 社会保険 についてご紹介します。

社会保険とは

まずは社会保険という制度についてです。
社会保険とは
①健康保険
②年金
③労災保険
④雇用保険
⑤介護保険 の総称したものを指します。

➀健康保険
日本は、生まれた時から健康保険に加入する国民皆保険制度です。健康保険に加入することで保険証を受け取れ、病気や怪我があっても治療代の3割のみ自己負担で診察や治療が受けられます。

➁年金
日本では20歳を超えると国民年金を支払う義務があります。会社勤めをしていると国民年金+α(厚生年金)のお金を納める必要はありますが65歳以上になった際の受け取る額も大きくなります。

➂労災保険
労災保険は労働者災害補償保険と言われ、仕事中の事故や怪我、通勤途中の事故や怪我があった際に、賃金保障が行われる制度です。

➃雇用保険
雇用保険は、失業した際の生活支援、育児などでの休業時の支援など、雇用の安定や促進をさせるための制度です。

⑤ 介護保険
介護保険は、末期がんや脳血管疾患などの特定疾患に罹患したことで介護が必要となった方の、介護支援のための保険になります。40歳の誕生日を迎えると強制的に健康保険に上乗せされて引かれます。

健康保険のような今すぐに必要な制度もあれば、将来の“何かがあったときのため”の備えも必要ですね。
社会保険の金額は、みなさんの基本給与額で異なりますし、賞与にも社会保険料はかかります。

社会保険料の調べ方 (全国健康保険協会 協会けんぽ)
※金額は毎年変更となります。

整容保険とは

そもそも整容保険とは、大阪府整容国民健康保険という名前がついています。
これは美容業界特有の健康保険です。
つまり、上記の社会保険とはことなり、別途自身で国民年金を納める必要があります。
労災保険・雇用保険についてはサロン側で手続きを行いますので、給料から天引きされます。

 

【整容保険に加入できる人】
●理容業・美容業に携わっている人
●大阪府下の個人経営の店舗で営業されている人またはお勤めの人、およびそのご家族
●75歳未満の人
●上記要件を満たし、以下に住民票の登録がある人
・大阪府
大阪府全市町村
・奈良県
奈良市、生駒市、天理市、大和高田市、大和郡山市、橿原市、桜井市、香芝市、葛城市、五條市、宇陀市、平群町、田原本町、斑鳩町、三郷町、川西町、北葛城郡
・京都府
京都市、宇治市、向日市、長岡京市、城陽市、八幡市、大山崎町、京田辺市、木津川市
・兵庫県
川西市、宝塚市、西宮市、尼崎市、明石市、伊丹市、神戸市、三田市、芦屋市、加古川市、多可町
・和歌山県
和歌山市、橋本市、有田市、海南市、湯浅町、紀の川市
・滋賀県
草津市、野洲市、大津市
・三重県
名張市
※面貸しサロンや業委託サロンの方は加入できません。

 

【整容保険の金額】
社会保険料は、基本給によって変動があるのに対し、整容保険料はどれだけ稼いだとしても金額は変わりません。
●サロン経営者→13,500円
●従業員→10,500円
●家族→6,500円(家族1人の金額です。)

ここで、社会保険との違いがあります。それは家族にも金額が発生するということです。
社会保険は加入者にのみ金額が発生し、妻(夫)や子供の扶養者の金額負担は一切ありません。
しかし、整容保険は扶養者が増えれば増えるほど金額が高くなります。

社会保険と整容保険はどちらがおトク?

これは一概に言えません。収入や家族構成によって異なります。
しかし、社会保険であれば自身で別途納付する手間は省けますし、手取り額だけで生活をしていくことになりますのでそのあたりの便利さはあります。

社会保険と整容保険、それぞれにメリット・デメリットがあり、なによりご自身の希望もあると思います。

求人票には“社会保険完備”と記載されていても、実は整容保険だったということもあります。
しっかりと応募や面接の際に確認することをオススメします!

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