ネイリストの就職・転職時に知っておきたい「服装」や「技術テスト」に関すること

コラム

世の中には、様々な業界・職種があります。
近年では、新型コロナウイルスの影響もあり面接会場に行かずにスマホやPCを使用してのweb面接も主流になっています。

しかし、特殊な技術が必要とされる求人では、実技試験を実施される場合があります。
美容業界でも、実技試験は例外ではありません。

今回はネイルサロンの面接についてご紹介をしたいと思います。

ネイリストの就活時期はいつがおすすめ?

ネイルサロンの繁忙期は、イベントが多くボーナスの時期も関係する、7月~8月と12月~1月です。
繁忙期は人手が欲しい一方、求職者対応や面接など通常業務以外のことに割く時間が取れないため、ネイリストの就活時期としては避けた方が良いでしょう。

逆に言うと、上記の繁忙期はイベント事でお金が出ていくことが多いため、直後のシーズンはネイルに時間や出費を割く人は少なくなる傾向にあります。

就活としておすすめな時期は、繁忙期の後にあたる9月~11月、2月となります。

気温によっては5月頃からサンダルで爪先を出す人も増えるため、人気サロンは繁忙期に入りこともあります。
更に、ネイリスト未経験者なのか、サロン勤務経験者なのかで入社する最適な時期が変わることも覚えておきましょう。

未経験の場合

未経験者は、テキストやスクールなどで技術を磨いていても、実際にプロとして働いたことがなく現場のことを知らない状態です。

繁忙期は先輩も余裕をもって指導ができないため、しっかりと技術や知識をみにつけていきたいなら、繁忙期の入社は避けましょう。

繁忙期を避けると教育の時間が取りやすいことから、未経験者でも採用される可能性が高くなります。
一方、大手企業が運営しているサロンは本社での研修など教育プログラムがしっかり用意されていることもあるため、時期を問わず入社しやすい場合もあります。

経験者の場合

経験者は即戦力になることが見込めるため、いつでも採用されやすいですが、更に有利に転職したいという方はタイミングを意識しても良いでしょう。

経験者がより有利に転職するためのおすすめの時期は、繁忙期の少し前です。
繁忙期の忙しさを見越して特に経験者の入社が喜ばれる時期のため、採用後の手続きや出勤までスムーズに進みやすくなります。

ただし、以前はネイリストとして活躍していたがブランクがある、という場合、未経験者と同じく教育を受ける前提で閑散期を狙った復職がおすすめです。

ネイリストの面接で見られるポイントとは

ネイリストの面接で見られるポイントは、技術の確かさやスピードだけではなく、さまざまな部分があげられます。

たとえば、サロンのカラーや既存スタッフとの相性は良いか、集客力など売上に貢献できそうな要素はあるかなど、サロンを滞りなく運営することに役立ってくれるかどうかが重視されます。

また、応募先サロンで働きたいと思った明確な理由や強い意志はあるか、企業研究をきちんとできているかも見られやすいポイント。

他にも、ネイリストの面接で特にに気を付けたいポイントは次の3つです。

服装や身だしなみで気をつけること

服装指定の有無にかかわらず、社会人としてTPOをわきまえた、派手すぎず清潔感のあるファッションを意識することが大切です。

・服装指定がない場合:一般的なリクルートスーツが無難
・私服を指定された場合:TPOに合った清潔感のあるデザイン
・ネイル:サロンのカラーにあったデザイン
・髪色:明るすぎない落ち着いた色にする
・髪型:前かがみになったときに落ちないようにする

服装指定がない場合は、一般的なリクルートファッションで清潔感がある見た目に整えよう。

爪はサロンの雰囲気に合わせてネイルできれいに整えておくべきですが、髪色は厳しい規定が設けられている場合も考慮し、明るすぎない色に抑えておこう。

面接後は技術試験が行われることも多いため、髪はまとめ、施術中に手でかきあげないで済むようにしておきましょう。

コミュニケーションで気をつけること

既存スタッフとのやり取りはもちろん、お客さんにリピーターになってもらえるような人柄かどうかが重視されます。

ポイントは以下のとおり。

・礼儀正しい接し方ができる
・はきはきと明るく会話できる
・人の話を遮らない
・質問に対して的外れな答えを返さない
・会話を膨らませることができる
・親しみを感じられる対応ができる

お客さんを不快にさせないだけではなく、ちょっとした返答にも臨機応変に対応できるか、話題をしっかり膨らませて会話を盛り上げられるか、などが見られやすいポイントとなります。

コミュニケーション能力の高さを見せようと無理に面接官の意見に合わせたり、大げさに答えたりする必要はなく、一生懸命さを伝えることが大事です。

当日の持ち物で気をつけること

面接当日は、面接に加えて技術試験をするケースも多いため、事前に選考内容をしっかり確認しておこう。

持ち物で注意したいポイントは、以下のとおり。

・履歴書や筆記用具など基本アイテムは忘れずに
・施術用の道具は一式持って行くこと
・施術用の消耗品は応募先の指示に従う
・トラブルに対応できるようにしておこう
・過去の作品を持参するよう指示されることも

履歴書・筆記用具など就活に必須の基本的なアイテムは、内容に誤りがないか隅々までチェックしたうえで忘れずに持参しましょう。
技術試験用に道具は一式(筆・ニッパー・プッシャー)持って行きましょう。
消耗品は応募先企業で貸し出されることもありますが、念のため使い慣れたものも持って行くと安心です。

突然の雨やストッキングの伝線など、トラブルに即座に対応できるよう折り畳み傘や替えのストッキングなども持って行きましょう。

サロンによっては過去の作品を見たいと言われることもあるため、過去に作成したネイルチップも忘れずに。

実技試験でよく出る内容とは

面接後の技術試験に備えて、基本的な施術はしっかり復習しておくことが大切です。
技術試験でよく課題として出されるのは、以下の施術。

ワンカラーネイル

爪全体を一色で塗るネイルのことで、サロンによって「ベタ塗り」「全塗り」と呼ぶこともあります。
もっとも基本的な施術であるからこそ、ネイリストの能力が出やすい技術です。
技術力の高いネイリストは、まるで色のついた爪がもともと生えていたかのように、自然に甘皮部分を処理できています。

グラデーションネイル

グラデーションネイルは、濃い色から薄い色へ、もしくは薄い色から濃い色へ少しずつ色を変えていく塗り方。
サロンによっては「カラグラ」と呼ばれることもあり、基本的には爪の先から甘皮のほうへ横向きにグラデーションが入ります。
左右で色が変化していく縦グラデーションもありますが、通常の横向きグラデーションネイルよりも高い技術が必要となります。

フレンチネイル

爪先のみホワイトをのせたネイルのことで、ホワイト以外の色つきの場合はカラーフレンチと呼びます。
他にもダブルフレンチネイルや、ひし形フレンチネイル、逆フレンチネイルなど種類が豊富にあるのが特徴です。
フレンチネイルもネイリストの腕の良し悪しが出やすく、一見きれいに見えても角度を変えて見るとカーブが指ごとにバラバラになっている場合も多いため、しっかり練習しておきましょう。

アートネイル

求職者の技術を見るために、アートネイルを施術試験に組み込むサロンもあります。
あらかじめ決められたデザインを実践することもありますが、センス込みでチェックするために自由なデザインで施術を求められる場合もあります。
応募先サロンで人気のデザインを練習しておくと、アピールもなりますね。

ここであげたネイル以外にも、2級の技術はひととおりできるように練習しておきましょう。
(1級が応募の条件にある場合は1級)

 

まとめ

ネイリストにとって大事なのは、コミュニケーションと実技の両面です。志望動機などはしっかりと熱意をもって伝えましょう。

また実技試験においては施術時間も試験内容のひとつですが、焦らず確実に仕上げられるように練習をしておきましょう。

 

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